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『恩師の述懐
』
恩師から電話を頂いた。東京中日スポーツの私の紙面を偶然御覧になっての
御電話だった。久し振りに会おうと仰られ食事でもと申し上げたが、食べ物を
制限してるので御茶だけ
でとの御意向だった。
小学校から大学院迄のどの段階の恩師かは明言を避けさせて頂く。若くて溌
剌としていた恩師も80を超えると流石に衰えが見えた。恩師は私の年齢を確
認してから「昔のように
無理が利かなくなったよ、気は未だ若いんだけどね」と仰った後で「なあー定年
ってあるだろう。最近やっと定年の必要性が解ったよ。未だ大丈夫だと思っ
て無理してるとある日突
然取り返しのつかない事が起こるんだよ。その時はもう手遅れだ。一命を取
り留めても寝たきりじゃ生きてる意味がないしな」
恩師がしみじみと語られた内容を私への警鐘と思ったら背筋が寒くなる思いだ
った。いくつになっても恩師は恩師で、親と同様有難い。
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