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コラム

『感動的だった高校の文化祭(1) 』

拓殖大学第一高校(以下拓一と表記)の夏期講習を担当して今年で3年目にな った。1年生から3年生迄の全学年の1/3位が教え子になるので文化祭(拓 一祭)に行ってみた。私は高校の文化祭には特別の思い入れがある。自分が高校生の頃に文化祭を堪 能出来なかったからだ。

玄関を入ると広い空間は吹き抜けになっていてグランドピアノが自動演奏して いた。装飾も見事だし活気がある。来訪者が多くて歩くのに苦労した。校 長室でパンフレットを頂 いて表紙のイラストやら構成やらで先ず驚いた。中を見てメイドカフェがある のにも驚いた。驚いた理由は2点。1点目は時流を反映している点。2点 目はよく学校側がやらせ たと思った点。余程生徒を信頼してなきゃ出来ない事だ。温厚で太っ腹な河 田校長先生に「よくメイドカフェ許可しましたね?!?」と伺うと校長先生はニ コニコして「うちの生徒 が変な事する筈がありませんので全く心配してません」との回答に微笑ましくな った。校長先生の表情は、校長と言うよりも息子や娘を信じ切っている父親の 表情だった。

私も世間一般の父親のような気持ちで、後でメイドカフェを訪れたが、成る程 校長の発言通りだった。 エゲツ無い事ならいくらでも出来るが、品位を保った 上でのメイドカフェは中 々出来るものではない。

来訪者が多くて校長先生とはぐれてしまい、私は一人で一旦校長室に戻った。 すると卒業生の若い女性がお手製の手土産を携えて校長先生を訪ねて来た。 あの人格円満な校長なら 卒業生が慕って来るのも首肯出来る。来訪者には卒業生や卒業生の保護者が多 いのにも驚いた。また私は一人で校舎内を歩いた。ニュージーランド研究会 の部屋に入った。拓一 では毎夏、ニュージーランド研修を実施している。展示物を見て、「どうせ研 修とは名目で遊んで来るんだろう」と自分を基準に思っていた私は頭から冷や水 を浴びせられたような衝 撃を受けた。ホウムステイ先の家庭を通して見聞したニュージーランド文化が 克明にリポートされていたからだ。リポートの作成者は1年生だった。残念 ながら私が彼女と同じ歳 だった時に之これ程の能力はなかった。リポートの内容に私の知的好奇心は満 足した。 (以下来週のコラムに続く)

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