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『手放しでは喜べぬ長寿』
墓参用に御供え物を買おうと墓所付近のスーパーマーケットに立ち寄った時の
事。1人の老婆が、他の客が捨てたキャベツの葉やレタスの葉を袋に集めてい
るのが目に入った。ふ
とこの老婆の境遇に思いを馳せた。「一人暮らしなんだろうか?御主人は健
在なんだろうか?」こんな事を考えてると胸が痛み、御供え物の購入を忘れてし
まった。
この老婆の行動で母の20年も前の発言を思い出した。「長生きなんてした
くない」だ。母は両親の老後を目撃したからだろう。その母も今年で傘寿を
迎えた。以前は単純
に長寿を芽出度いと思ってた私だが、あの老婆を見てから複雑な気持になった。
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