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コラム

『教師としての責任』

22年前の教え子F氏から早々とお歳暮が届いた。私は教え子から何かを頂 く度に嬉しいと同時に「申し訳ない」と言う気持で一杯になり涙が溢れる。

F氏とは偶然に出会う事が過去2度あった。1度は私が出馬して選挙活動中F 氏の御宅の近くを通った。後で聞いて御宅付近だった事を知った。F氏は選 挙カーの後を追っかけ てくれ、その後はご両親と弟さんにも大変御世話になった。また昨年は義理 の甥の墓参に行った所、丘陵地の上り坂を走って私の車を追って下さった。

F氏の御宅に電話すると懐かしい御尊父の声が。F氏は不在。御尊父に恐 縮して御礼を申し上げると「先生の御蔭で人生が変わったんですから」と仰られ 、私は穴があったら入 りたくなった。

予備校と言う性格上もあるが、若かった私は「知」の教育はしたが「情」の教 育は欠如していた。それを補ったのはご両親様の平素の家庭教育によるものだ 。杉並区内で農業に 従事してるI氏も会う度に「先生に出会えて人生が180度かわりました」と仰 って下さる。私はこの言葉を聴く度に教師の責任を痛感する。

さてF氏からのお歳暮だが、F氏の頭脳と御人柄が溢れる品だ。老若男女を 問わず何処の家庭でも重宝する品。もし私がF氏の立場だったら到底ここまで 頭は回らなかった。

誤解のないように最後に強調させて頂くが、このコラムを御高覧なさった教え 子の皆様に、お歳暮の催促では決してない。年賀状やメイルだけで十二分に嬉 しいのだから。

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